2007/02/23

ナイロビの蜂

冒険小説の重鎮、ジョン・ル・カレの原作「ナイロビの蜂」を『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督が映画化した注目の作品。
妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の死をきっかけに慈善活動に目を向けるようになった外交官の夫ジャスティン(レイフ・ファインズ)が、国際的陰謀に巻き込まれていくドキュメンタリー性の強い映画。
舞台であるアフリカの混沌とした現状は、映画というよりは、報道映像に近いものがある。また、利益を求め、非合法すれすれのところで活動し、貧困地域の人々を巻き込んでいる欧米企業や政府の思惑が生々しく描かれている。
主演のレイチェル・ワイズの演技も必見。本作でアカデミー賞助演女優賞を獲得したのも納得。とにかく作品の内容を深く理解するには、2度は見てもらいたい作品。
評価:★★★★★

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